昨今、弊社でも急速に需要の高まりを感じているAI導入。説明をお求めになるお客様が本当に多いので久々に投稿します。
現代のビジネス環境において、AI技術の導入はもはや避けられないトレンドです。
実際に米国でも今年、半導体製造やテックなどのAI関連企業が株価を年初来数倍にするといったバブルが起きました。
それほど、今や未来に対してAIが与えるインパクトが大きいことを世界市場が織り込んでいるということになります。
特にChatGPTのような先進的な言語モデルは、企業の業務効率化に革命をもたらす可能性を秘めていますし、実際に導入企業さまでの効果が確認されているところです。弊社でもお客様を通して数々の事例が生まれてきましたので、ここでChatGPTを含むAI技術を活用して業務効率を向上させるための導入パターンについてご紹介します。
成果効率の高いAI導入事例
カスタマーサポートの自動化
スタッフの方の人件費がわかりやすく削減された事例として「カスタマーサポートの一部自動化」が挙げられます。
ChatGPTは、顧客からの問い合わせに対してリアルタイムで対応することができます。そして、数人で持ち回るよりも対応がブレません。
これにより、カスタマーサポートの効率が大幅に向上し、顧客満足度の向上にもつながります。
ドキュメント作成の効率化
ChatGPTは、レポート作成、メールの作成、さらにはプレゼンテーション資料の作成支援まで幅広く対応可能です。Officeソフトに搭載されたコパイロットというAIエンジンをうまく活用することで容易に導入をすることができることも魅力です。
これによりスタッフの方々は事務作業よりも創造的な業務、たとえば企画自体に集中することができるようになっています。
ビジネスインサイトの抽出
経営層の方々や、マーケティング部署にも非常におすすめできます。AIは膨大なデータの中から有益な情報を抽出するのに非常に効果的ですし、事例などのデータをよく食べているので、壁打ちやアイデア出しなどにも案外使えてしまいます。
ChatGPTを活用すれば、これまでExcelに集めたデータを集約してごにょごにょいじくるような市場分析や競合分析などの複雑なタスクを簡単に行うことができます。
多言語化対応
Webサイトの多言語化、カスタマーサポートの多言語化に非常に大きく活躍します。とくに最近ではインバウンド需要が復活していて、実店舗ビジネスを行われている企業さまにおいては「インバウンドの受け皿となる体制づくり」も大きなテーマです。
Webサイトを多言語化したりサポートに他言語対応を組み入れるだけで、誰よりも顧客満足度が上がるように思います。
ChatGPTそのものが多言語に対応しているため、異なる言語を話すチーム間のコミュニケーションの効率化も図ることができたという事例もあります。
2023年11月、AI活用の課題をクリアする新たな改変
業務改善に有意義なレベルまで達しているAIですが、これまで導入を諦めた企業さまが越えられなかったAI導入のハードルは大体この2つでした。
- 業務改善フローの設計が困難
- ハルシネーションの可能性を排除できないと使えない
業務改善フローの設計が困難
つまり、平たく言うと「どんなことができるか想像できない、想像できるまでAI技術をキャッチアップできていない」ということです。
私たちは、まさにその部分をお客様へ提供し、AIの利点を最大限に活かすための戦略立案から運用設計までをトータルでサポートします。
特に、個別の業務フローに合わせたカスタマイズや、スタッフの方々へのAI技術への適応を助けるトレーニングプログラム、リテラシー講習の提供にも少しづつ力を入れられるようになりました。
ハルシネーション問題を回避するAPI利用
ハルシネーションとは、人工知能がもっともらしい事実無根の嘘をつくこと。たとえばChatGPTにおいても成長過程のなかで改善されていたとはいえ、どうしても間違いや根も葉もない内容をフィードバックしてしまうことがありました。
『もし仮に99%正しくても、1%間違ってしまうなら業務導入できないですよ。』
これは当たり前のリスクマネジメント。つまり企業さまにとっては何よりも高いハードルだったのです。
ところが、2023年11月のアップデートにより、MyGPTという個別にAIbotが生成ができる機能がリリースされ、そのなかでAPI連携ができるようになったため一躍ハルシネーションを解消するための土台が整いました。API連携ができるということは、正確性が担保された外部データを元にフィードバックできるようになるということです。
この改善は、今後、より多くの企業さまにAI導入を促すきっかけになるのではないかと予感しています。
さいごに
AI導入は、DXの枠に収まらず、ただ単に新しい技術を取り入れること以上の意味を持ちます。
それはビジネスを根本から変革し、競争力を高めるための重要な一歩になると肌で感じます。
少数精鋭をポリシーとして活動している弊社のため、まだまだ御用命にすべてお応えしきれない部分が大きいのが心苦しいのですが、もしタイミングでこのようにご一緒できる企業さまがいらっしゃれば嬉しく思います。